「Fanta フルフルシェイカーズ」
〜伝説のINNOVATION〜
ファンタフルフルシェイカーズを覚えているだろうか?
2008年に販売されてヒットの目安が年間70億円なのに、半年で165億円を売りあげたこの奇跡の炭酸飲料を!そして2年後には市場から消えたのである。
(1950-1990年代 多品種差別化)
高度成長時代ファンタは「加える」という思考でオレンジ グレープ アップル パイン等の多品種展開で売り上げを作った。コカコーラの弟分みたいな位置付けだったのだ。
(2000年代 健康志向 パワー志向)
健康志向が大きな流れとなり 合成着色不使用 純粋使用等のファンタが生まれた。
そしてビタミンCやビタミンB12やアミノ酸が入ったパワーファンタも誕生したのはこの時期だ。
(2008年 INNOVATION FANTA登場)
そして2008年、ファンタ史上最高のINNOVATIONの商品が生まれた。それがファンタフルフルシェイカーズだ。いかにもファンタらしい。
ファンタの哲学は「楽しくなければファンタじゃない!」だ。この哲学のど真ん中のINNOVATIONだった。
INNOVATIONの要素で「逆にする」というコンセプトが最も強力なINNOVATIONを生み出す。ファンタフルフルシェイカーズは「振ってはいけない炭酸飲料を振らなければ飲めない飲み物」に変えてしまったところが凄いのである。
しかもゼリーが中に入っているから「小腹がすいたらファンタフルフルフル」になったし、その「振る」行為が友人同士で見ればコミュニケーションが出来て面白い。その時代にSNSがあったならばお互いファンタを振っている動画が流れ世界的な大ヒットとなったかもしれない。
この売れる売れないの判断に「女子高生」が参加していたのをご存知だろうか?
つまり「JK5段階」の法則がここに生まれたのだ。
LEVEL1 - E えっ
LEVEL2- USO 嘘
LEVEL3- HONTO 本当
LEVEL4- KAWAII 可愛い
LEVEL5- YABAI やばい!
女子高生の反応はLEVEL5- YABAIだったのだ。
そんな魅力的な「予定調和」を壊したつまり「常識」をひっくり返した大ヒット商品であった。
しかし変なのである。
その2年後には市場から消えてしまった。なぜだろう?コカコーラボトラーズのお客様相談室に問い合わせしても「販売計画が終了しました」と素っ気ない返答だったのである。しかしである。あれほどのヒット商品をコーラで転換出来たはずである。コーラがやらなければペプシがでもやれたはずである。しかし開発販売されていないのはなぜなのだろう?コーヒーの炭酸飲料よりもずっと美味しくて楽しい飲み物なのになぜコンペチター飲料も含めて開発販売されないのだろう?
やはり不思議だ。確実にコーヒー炭酸よりも売れるはずだ。
WEBで「炭酸 ゼリー」を検索すると「楽しい炭酸コーラゼリーの作り方」のようなサイトまで存在しているのに・・・・。不思議で仕方ない。
技術上の問題が解決していないのだろうか?振りすぎると破裂してしまうとか?しかしそんな事件はニュースにもなっていない。
缶からペットボトルになったからだろうか?しかしビールは「缶」で販売されている。スケルトンのペットボトルで炭酸ゼリー飲料水を企画すると、ゴミがスケルトンで見えるダイソンのように中のゼリーが壊れる様子がスケルトンで見えて余計面白いのではないかと思ったりする。
あらたな定番商品として「ゼリー状のミネラルォウオーター炭酸水」
を出してはどうだろう。ダイエットにもなりそうだし「小腹」が空いたときに「ミネラルウオーター」のゼリーなんて面白い。
グラスワインに入れると新しい飲み物になりそうだ。
「スパークリングゼリーワイン」とか、女性受けしてヒットしそうな予感がする。
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