売り場「秀じい」のブランディング 
                〜劇場型宝くじ売り場〜  
    
 
JR浅草橋の階段を降りると3つの宝くじブースがある。「秀じい」はその真ん中のブースで年末ジャンボの最終日は2時間待ちの行列だった。左「せっちゃん」も右の「ひでちゃん」は10分ほどで購入できるのだが「秀じい」から買うのには2時間を要するのだ!条件は全く同じにもかかわらず!  
同じ場所 同じ時間 同じ商品 同じ価格 そして 当たる数字も「同じ確率」なのだ。 
 
「秀じい」のブースはが違うところ。そこは「小さな劇場」なのである。この季節「秀じい」はサンタクロースのユニフォームで接客する。その風貌はまさに「大黒様」のサンタのように限りなく「めでたい」「当たりそう」なのだ。殆どのお客は「秀じい」に「選んで」と頼むとにっこりして「はい」と頷く。やおら選ぶと今度はそれを左横にぶら下がっている「黄金の大黒様」に軽く触れると「チャリン」とありがたそうな鈴の音がする。そして「そろそろ当たりましょうね」なんて言って手渡ししてくれる。もうこの時点で当たらずにはいられないような運命を感じてしまうのだ。発表までの時間が期待感で一杯である。これが「秀じい」劇場の秘密なのである。このような劇場型宝くじ売り場になったキッカケはなんだろう。  
 
それはFIRST IMPRESSIONの「差」だ。この仕事をはじめた時は、いつもニコニコして笑顔を絶やさなかったと言う。通りすがり人と目があえば軽く会釈などをしていたそうだ。そのアプローチに人が集まり、当たりだし、口コミで広がり、もっと人が集まりというような上昇的スパイラル現象が起こったのだ。  
全く同じ「商品」でもここまで「魅力価値」を付けることが出来る見本となる貴重な劇場型「秀じい」宝くじ売り場なのだ。  
当選日が楽しみでしょうがない!  

今年も大変お世話になりました。  
素晴らしい新年をお迎えください。