「REBRANDING」
〜既存価値の変化〜
環境価値の変化−1
百貨店の一階の婦人雑貨売り場の売上げが前年を大きく下回っ
ている。梅雨は傘が主役で冬はカシミアのマフラーが主役と
いうようにシーズンに対応して主力商品が変化する売り場なの
で消費動向が素早く反映される。この中で好調な地域がある。
銀座 新宿 心斎橋である。中国人の観光客が訪れて買い物を
する地域が好調なのだ。この価値環境変化は従来メーカーが開発する「商品企画力」や「素材開発力」や「マーケティング力」
よりも違う価値軸で優劣が決まってしまう事だ。販売力の「価
値軸」が大きく変化している。メーカーの開発力以外の要因が販売の優劣を決めてしまっている。
ブランド価値の変化
百貨店の婦人雑貨売り場の商品がブランドから百貨店の自主開
発ブランドに大きく変化している。「バーバリー」や「セリー
ヌ」等の人気の販売力があるブランドは日本のメーカーとのラ
イセンス契約を打ち切った。彼らのブランド価値を守る為に売
上げが落ちても、世界的なブランドはライセンスビジネスから
撤退が続く。彼らのブランドの哲学なのである。
それではブランド力で商品が売れないとどうなるか?
利益率が高い自主開発ブランドに百貨店は移行し、メーカーは
百貨店のOEMを受けつつ自社のブランドを展開しなければいけ
ない。OEMの下請け化が始まっている。
これはセブンイレブンの戦略と全く同じである。
駅ナカのセブンイレブンは自社ブランドの比率があっという間
に70%近く迄あがっている。しかも生産はメーカーのノウハウ
を取り入れたり直接メーカーに依頼しているので「品質」は落ちる事無く低価格で販売出来る。
セブンイレブンはこの仕組みをコンビニからグループの西武そ
ごう百貨店のデパ地下に広げつつある。
つまりコンビニ、量販店、百貨店の垣根がなくなる。
REBRANDINGの時期
この既存価値の変化の時に有効な事は、もう一度自社のブラン
ドを全て見直すべき時期だと思う。海外ブランドのライセンス
ではなく自社の強いブランドを作りあげる事が重要である。
ブランド力が強ければファンが出来てリピーターが発生し利益が生まれて経営の安定をもたらす。
ブランディングで最も大切なのは「魅力価値」をブランドが持
っているかどうか、そして「魅力価値」をお客様に伝える事だ。
「商品の質がいい」とか「こだわって作っている」という一方
的な理由でブランディングするケースが多々ある。
それは作る側の勝手な価値であり、お客様にとっての価値とは
イコールとは限らない。商品は5重構造で出来ている。その中にお客様にとっての「魅力価値」が存在しているかどうかブランディングのポイントである。
ブランディングは商品だけではなく「人」にもブランディングは有効である。我々は意識的に無意識に「自分ブランディング」
を毎日行っている。ブランドを作り出す「人」が魅力的なブラ
ンディングができていれば、その中から「魅力価値」も生まれ
てくるだろう。
参考:http://connect-de-r1.jimdo.com/ブランディングの流れ/
会社もブランドも絶えず進化を続けなければいけない。
必ずしも大きな企業が勝つとは限らない時代なのだ。
商品と人のREBRANDINGの時代だ。
最も強い種が生き残るのではなく、
最も賢い種が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは
変化に対応出来る種である。
ダーウィン
http://connect-de-r1.jimdo.com/アインシュタイン-言葉-1/part-1/
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