「ニーバの祈りと老舗の哲学」
〜変える勇気と変えない冷静さと識別する知恵を求めよ〜
安政4年創業150年の歴史を持つ榮太樓総本舗会長 細田治氏
の哲学はこの「ニーバの祈り」から導かれたものです。
「神よ、変えることの出来ない事柄については、それをそのまま受け入れる平静さを、 変えることの出来る事柄については、それを変える勇気を、 そして、 この二つの違いを見定める叡智を、 私にお与えください。」
http://members3.jcom.home.ne.jp/osada-mt/2-niiba.html
(変える勇気)
周りの意見に惑わされる事無く、細田氏は百貨店販路拡大、量販店販路の開拓、ネット販売の開拓を推進されました。
量販店の拡大の際は「のれんに傷がつく」と反対されましたが
変わらなければ「のれんが傷つくどころか蜘蛛の巣がはる」と
決断されました。
(変えない冷静さ)
金鍔も飴も150年前の創業時の味を変えていません。
水と砂糖と天然着色料だけしか使わない事をかえる事はありま
せん。
(変えない冷静さ)
「後行程はお客様」自分が何かやる時はその次の人の事を思い
やり、後の人がやすいように考えて行動する歴史のDNAが生き
ているそうです。最終的にそれははお客様の笑顔に行き着く事になります。ブランドの核心は決して変えないのです。
「味は親切にあり」(社是)
(識別する知恵)
伝統と革新は相反するものではありません。商いとは時代対応
業何より大切なのはお客様の価値観を常につかんで行く事です。
<細田治氏の言葉 日経ビジネスより>
知恵と勇気と行動力を備えた力強く現代を生きる「老舗の継続
ブランディング」の魅力を感じます。
変えない冷静さはこのブランドの「魅力価値」で他社が真似出来る事ではありません。特許がなくとも「歴史」という魅力価
値があるのです。技術革新ではなく技術継続が「魅力」になっ
ているのは大変興味があるところです。
会社の社是はブランドの哲学とも言えます。そして経営者は独自の哲学を持って、企業を未来に向けて健全に導かなくてはな
らないのです。榮太樓総本舗にはフレキシブルに変化しつつも「哲
学」を守ってきた歴史のDNAを感じます。
老舗が多く残る日本橋界隈はINNOVATIONのヒントに満ちあふれているとは思いませんか?
日本橋の上を走る首都高速がなくなるときの日本橋の街が楽しみです。この時、本来の「日本橋の賑わい」が蘇ると思います。なぜなら「環境が街の文化」を創るからです。
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