「Lunch Passport」
〜KEY WORD: 地方発 地域 限定 アナログ〜
‘ランチパスポート’を知っていますか?
https://www.facebook.com/lunchpassport.shimbashi
500円で加盟店のランチが味わえるというパスポートがありま
す。飲食店とお客様を‘ランチパスポート’がWINWINの関係にし
てしまったのです。しかもITを利用せずにアナログ的ビジネス
構造が地方から限定されて拡大しているのが面白いです。
東日本大震災後飲食店は低迷していました。経済も厳しい環境
が続きサラリーマンのお昼も1000円以下が当たり前の風潮
になっていました。このときに考案されたのがこの‘ランチパス
ポート’です。これはそのエリアの本屋さんで買う事が出来ます。
パスポートより大きめですがそれらしくデザインされています。
表紙の裏には、『本ランチ旅券を所持する事で、提携ランチを
500円で美味しく味わえる権利を所有する事をここに明記し
ます。マナーを守って素敵なランチ巡りを楽しんで下さい』と
紹介されています。
この企画は地方発です。商圏規模が50万人で最高でも1万部ま
でというシミュレーションがなされています。関東では初めて
今年の4月1日に「新橋 虎ノ門エリア」で100店舗が紹介され
て発行されました。私も購入しましたがメニューが豊富でラン
チが楽しみになるツールです。
それぞれの立場から考えると飲食店にとってはランチタイムだ
け採算は厳しくても「宣伝広告」や「夜のお客様」へのアプロ
ーチとして重要なツールになり得ます。お客様にとっては98
0円でパスポートを手に入れると、登録の店舗のランチが50
0円で楽しめ、知らない飲食店の新たな美味しい情報を得る事
が出来て投資の980円はすぐに回収できます。これを仕掛け
た会社も発行部数が好調ですから、3者がお互いWINWINWIN
の関係になっています。
このプラットホームは載せるモノやコトをかえると色んなバリ
エーションが出来そうですね。ページを1枚ずつ開いて美味し
そうな店を探すような「昭和的な暖かみ」を感じさせるもの魅
力だと思います。マッチングビジネスはITを使った方が効率的
かと思っていましたが、「地域限定」「アイテム限定」という
「限定」というキーワードはアナログビジネスモデルが有効の
ようです。これは高知県が発祥の地であり地方都市だからこそ
発見され成長したビジネスモデルなのです。
大都会は大きな市場ですがヒントは「際」(ここでは地方都市)
に潜んでいる気がします。都会では見えない物が地方では見え
やすいという特質があるからです。
パスポートを持っている人同士の「コミュニケーション」や持
ってない人への「口コミ」もアナログ的に発生するのでしょう。
もちろんブログやツウィッターへの書き込みも期待出来ます。
次は女子待望の「SWEETS PASSPORT」だそうですよ!
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