この写真は「水曜日の猫」や「神宮球場大宴会」等でお馴染みの’ライフスタイル型飲んで楽しいビール"を提案するヤッホーブルーインク(YB)が開発した「先輩風壱号」です。
AIの技術を使って先輩風の見える化に成功したマシンで、飲み会で上司や先輩が「自慢話」「説教」「武勇伝」などの「先輩風」を吹かせて喋っているとこの「先輩風壱号」のファンが回って「先輩風」が吹いていることを本人に知らせるマシンなのです。
真面目に「冗談」みたいなマシンをYBが開発しました。この発想は飲み会で笑いながら出たのだろうなと推測します。
「先輩風壱号」は仲間がより楽しくビールを飲むために開発されたマシンです。どれくらいの事を喋れればこのファンは回り出すのだろう?なんて思ってしまいますよね!楽しいビールとのライフスタイルには「笑」が欠かせんませんから。
YBはビールと顧客のコミュニケーションにイノベーションを起こして独自のビジネススタイルを創造しています。大手のビール会社の市場に対するコミュニケーションは「味覚」ベースで「キレ」「コク」「のどごし」「生絞り」「一番搾り」「素材」をベースでした。しかしYBは、「ビールを飲む楽しさ」「ビールと生活するライフスタイルの豊かさ」を追求しているのです。
市場を「ターゲット」というマーケティング的な解釈で捉えるのではなく「仲間」という立ち位置でコミュニケーションを図っているのです。お客様がこのコミュニティーに参加し「仲間」としてYBを応援していただくこと。それこそがYBがイメージしたブラディングデザインです。
このビジネスモデルあのハーレーダビッドソン(HD)と同じデザインなのです。HDの哲学は「HDと過ごす楽しいライフスタイルの提案」です。MONOとして移動手段のバイク価値から、生活を楽しむKOTOへと価値軸を移動させています。YBはMONOとしての「麦酒」から、ビールを楽しむKOTOへ価値軸を移動しているのです。
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