Wonderfulという英語の単語はよく出来ています。Wonderという箱をFull(一杯)にするとWonderful 素晴らしいという意味になります。これは日本語の「魅力」の「魅」に匹敵する組みわせだと思います。「魅」は(鬼+未)で出来ていて決して(鬼+美)ではないのです。まだ知らない見たことがない触ったこともない「怖いような」「でも体験したいような」「ワクワクドキドキさせる」そんな気持ちを表した感じが「魅」なのです。
WonderをFullにするには「魅力」がなければWonderの箱は一杯にはなりません。それではどんな要素が必要なのでしょうか?重要なのは「そのものの機能」(美味しい 早い 安全綺麗 正確 等)「価格」+そこに更に「インスタ映え」「fashion性」「可愛い」「かっこいい」「友人に話したい」「癒される」「美しい」これらの要素がWonderという箱をFull(一杯)にできるかここがポイントになります。高度成長時代は「そのものの機能」が優れていればブランディングは可能でしたが、現在は「そのものの機能」での差別化が困難になっています。差別化を計ってもすぐにコンペチターが真似してしまいます。本来の機能以外で「魅力」をいかにつけるのか?価値を移動するのか?非常に重要なポイントになっています。
作り手が意識するのはSimple Unexpected Concrete Credible Emotion Story Sympathy =SUCCESSシンプルで予測外で具体的で信用できて情熱的でストリーがあって共感できる商品ですが、消費者が受け取るときには別の要素が働きます。このSUCCESSの先にある要素へ行きつくためには、垂直思考で深く掘り下げなければ消費者の心に近づくことは出来ません。つまり「それで?消費者は魅力的に感じるの?」「なぜ?」「なぜ?」このように深く掘り下げ消費者の心と「同期化」させる事が必要なのです。その掘り下げた先に、「インスタ映え」「fashion性」「可愛い」「かっこいい」「友人に話したい」「癒される」「美しい」で
Wonderの箱をFullにする事が出来れば、リピーターになりブランドのファン化が期待でき、SNSで情報の拡散も期待できますが何よりも強いのは「口コミ」です。信頼できる友人からの紹介が最も強くブランディングに効果があります。
Harley Davidsonやヤッホーブルーインク(ドラフトビール)は典型的な顧客を巻き込んだLifeStyle型のブランディングを展開しています。そして近年では「ラグジュアリーブランド」もこの戦略に切り替えています。ブルガリやアルマーニが「ホテル」「レストラン」業界に広げているようなケースはもっと増えるでしょう。顧客の気持ちにより近い場所でビジネスを展開するB2C+Lifestyle型のビジネスはこれから更に増えるでしょう。
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