Volantility 「不安定」
Uncertain 「不確実」
Complexity 「複雑」
Ambiguity 「曖昧」
ロジカルシンキングが通用しない時代が訪れた。過去の知識や経験が通用しないのだ。新しい思考で既存ビジネスや新規事業に取り向かなくては企業の継続は難しい。
1900初頭のフォーディズムは「大量生産」をもたらした。そのおかげで巨大なマスマーケットが生まれ「マーケティング」や「クレジット」が生まれ「差別化」が始まった。供給が需要を追いかける環境ではロジカルシンキングは成立するが、すでに供給を需要が追い越した今では左脳的な思考は成立しない。多くの企業は「データ分析麻痺」に陥ってしまい、過去の分析や市場調査をベースとしたマーケットイン思考は顧客の心をつかめない。更に同業社も同じ方法を取るのでヒットしたとしても機能競争とコスト競争が始まりあっという間に「レッドオーシャン」にしてしまう。レッドオーシャンの中には「コスト競争」「スピード競争」「機能競争」が沈んでいるのだ。
マーケットイン思考ではINNOVATIONは生まれない。
ではどんな企業が成功しているんだろう?
それは「右脳」(感性思考)をアンテナにTOP自ら推進している企業だ。
APPLE- Steve Jobs氏 の感性と直感で生まれた。
i MACの5色のカラー展開はコストが倍以上かかる。「採算計算」もなしにジョブスは売れるとい直感があった。
Sony 「WALK MAN」- 井深氏の感性と森田氏の直感で生まれた。
企画室はラジオ機能がないので大反対したがトップダウンで進めた。
Starbucks -サザビーリーグの鈴木氏はスタバのパッケージを持って歩く姿がカッコよかったので導入を決定した。
新規開発室は全員反対したがトップダウンで進めた。
ファンタフルフルシェイカーズ - 振って飲んではいけない「炭酸飲料」を降らなきゃ飲めない「炭酸飲料」に変えた。女子高生の「ヤバイコレ!」という声で生産に踏み切った。
Dyson - 業界も市場の意見も新しい「掃除機」は必要としていない中で、ダイソン氏だけが「吸引力」INNOVATIONを見出した。
新しい市場を生み出すのは「感性思考」だということがわかる。
成功例を見てみると皮肉にもロジカルシンキングは新しい「芽」を潰す役割を果たしている。
企業において、合議制のボトムアップの提案は例え魅力があるものでも経営陣に潰される可能性が高い。ここに日本企業の組織の辛さが垣間見える。経営TOPがみずみずしい感性を持ち発揮できなければINNOVATIONは起こらない。
経営TOPは数値管理ではなく「クリエーション」だと僕は思う。企業と市場の関係を素敵に「イメージ」して「デザイン」できる事がVUCAの時代では重要だと思う。
エジソンは「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になる」と言っている。
つまり1%の感性と直感でアイデアを感性思考で生み出して、それを実現させるためには「左脳」ロジカルシンキングを使って実現するべきだと言っているのだ。
前輪に感性思考、後輪にロジカルシンキングというバランスがVUCAの時代に必要な事なのだと思う。
混沌の時代は挑戦するチャンスが生まれる時代だ。
皆様にとってこの混沌の時代がチャンスになるでしょう!
応援しています。
今年もご愛読頂きありがとうございました。
2018年も宜しくお願いします。
コメントをお書きください