ピコ太郎と古坂大魔王とSTEVE JOBS

ペン アップル パイナップル パンチパーマ ヒョウ柄 45度風メガネ 2分間の一人パフォーマンスこれが世界中を席巻している。難しい「素材」は何もない。その辺に落ちていたり忘れられたりしている「素材」を精緻なブランディング設計図を描き設計図に従って組み合わせただけなのだ。このプロデューサーは感性的にクレバーだ。

 

そしてSTEVE JOBSのAPPLEと似ている。しかも「APPLE」繋がり(笑)。

 

JOBSは自ら機能を開発する事なく、既存の「IT技術」を組み合わせて、日本の湯沸かし器などに使われていたコンセントを磁石で繋ぐというような「忘れられた古い技術」も使い「シンプル」に「取り扱い説明」もなく誰でもわかるパーソナルコンピューターを作り上げた。身近な忘れられた「素材」は組み合わせ次第ではINNOVATIONを起こすという事ではないだろうか?「組み合わせ」と「コンセプト」のブランディング設計図が重要である。

 

最初はラッスンゴレライかな?つまり一発芸人さんかなと思ったがピコ太郎は全く違うしショーン川上さんとも違う。古坂大魔王はCREATEな「技」を持つスペシャリストだ。彼のミュージシャンとしての活動は「和」を取り入れてずらして「クラブ化」している。都会的な「ノリ」に聞き入ってしまう。ステージを見たくなる。  KOSAKA DAIMAOの RAINCOAT.

 https://www.youtube.com/watch?v=Jdc-bF5Ermw  これはカッコいい。ピコ太郎とは思えない。最近ハマって聞いている。

 

さてピコ太郎である。古坂大魔王がプロデューサーで同一人物なのだが、古坂大魔王がイメージしてコンセプトをもたせたキャラクターを自分自身が演じているのだ。自分で書いた台本の人物に自分自身が「役者」として演じているということだ。古坂大魔王ではできない事ややれない事を、ピコ太郎では演じることができる。つまり客観的かつ冷静に自分がブランディングを設計した「ピコ太郎」を彼は自分自身演じているのだ。ここも非常に面白い。

 

新しいプロジェクトや仕事を進める時にこの第3者的な発想は有効ではないだろうか?いつもの自分ではいつものやり方しか出てこないが、わざと第3者の自分を作りあげて演じてみるのだ。そうする事で「感情面」のコントロールがいつもの自分より上手くいき新たな発想も生まれて来そうだ。

 

このピコ太郎旋風がどのような結末になるのか? グラミー賞まで取るのか?すっと消えていくのか?

ワクワクを持続させてくれる古坂大魔王にしばらく注目なのだ。