16:30 行列開始 営業時間17:00-20:00
16:30には店の前に並んでいなければ「1日5個限定」の「皮」を食べる事は出来ない。しかしその「皮」は今まで食べた「皮」の常識をひっくり返すほど「濃厚」で「芳醇」なのである。
ここは限定ビジネスの典型的な焼き鳥店である。
限定:「場所」両国の隅田川沿いの特徴のない小さなビルの1階。「時間」17:00~20:00
売り切れ閉店「メニュー」8種類あるが客は選べない。「客数」最大で10名。しかも立ち席で「気難しそうな大将」の焼く後ろ姿を見つめながら出されるものを食べるのだ。
最初に出てくる「タタキの生」をタレと山葵で食べる。ここから至福の時間が始まる。山椒がよく合うレバー ネギマ ハツと続き「美味い」「美味い」などと呟きビールを飲んでいると30分が過ぎてしまい「完食」となる。
魅力を生み出す「経営資源」を考えてみると2つの特別な物がある。
1-先代から引き継いだ「タレ」
*ファンを虜にしている
2-仕込みに6時間以上かかるという素材の選択と「串」の技術。
*串は丁寧に数種類の部位を重ねてありボリューム感がありここに技術の深さを感じる。
先代の「哲学」は何だったんだろうと鑑みる。
先代の時代「常連客」だけにしか出さない商品もあったそうだ。江戸の下町の頑固親父の魂が流れていたのだ。
「究極の焼き鳥を常連のお客に食べて貰う」
究極の焼き鳥を食べるにふさわしい客を大切にしていたのではないだろうか?
「機能」として限定の魅力を持つこの店の「コミュニケーション」はただ1つ「口コミ」なのだ。
江戸政はラグジュアリーブランドのビジネスに2つ似ている。
1 特別な人に特別なサービスを提供して「ファン」として囲い込む。
2 PRODUCT OUT志向
食の諺を思い出す。
Good wine needs no bush (仏国)
「美酒は看板を必要としない」
参考:「物の本質」
http://connect-de-r1.jimdo.com/cafe-news/2012-collections/vol-18-12nov-28th/
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