さよなら まどみちおさん

「世の中にいきるものはすべて、たったひとつの存在です。そのものが、そのものであるということ。それだけで、ありがたく、うれしく、尊いことです」

*純粋にある物や事を「美しく楽しく」受け入れることがどんなに深くて真似できない事でしょう。この気持ちがあれば世界はもっと平和に過ごせるのにと思います。

 「池の水面をアメンボが動くと、アメンボの周りに輪が広がります。不思議だなあと思います。あんなに小さいものが、あんなに大きな水を動かすなんて」

*アメンボが起こす現象を素直に捉えられています。子供の頃は誰でも同じ感覚を持っていたはずです。僕らは大人になるにつれて「純粋」な気持ちを捨ててきたのでしょう。

 「ぼくはタタミイワシを毎朝パクパク食べるのに、腕にとまった蚊はかわいそうで殺せない。矛盾だらけです。生きものの命を食べずに生きている生きものはいませんが、食べない生きものまで殺すのは人間だけです」

*純粋な気持ちは痛烈な批判が出来るという文章です。食べない生き物をなぜ人間は殺すのでしょうか?自分の生活の為?宿った「生命」に優劣はあるのでしょうか?

2014年 2月28日 永眠されました。合掌