桂由美さんと薔薇の深い関係

YUMI KATSURA
YUMI KATSURA

世界的なウェディングドレスのデザイナー桂由美さんと打合せをおこないました。
ウェディングではなくファッション化に成功したROSE YUMI ROSE というカジュアルラインの打ち合わせです。

80歳を超えても相変わらずパワフルで記憶力行動力が全く衰えない由美さんを尊敬するばかりです。

最近スマートフォンを使い始められましたので「能力の進化」は年齢とともに進化するケースもあるのではと思います。

 

さて今まで何度か打合せをしてきましたが「かみ合わない」ところがありました。今回そこがクリアーになって勉強させられた思いです。こちらはファッション業界ですので企画を起こすときは「素材」と「色」をまずは最初に決定していきます。ところが先生はウェディング業界です。先生は50年間の企画は全て「薔薇のデザイン」「薔薇の表現方法」をまずは考えられるのです。そのポイントには「驚くべき深み」があります。先生のデザインは全て様々な「薔薇」の表現なのです。先生のビジネスの目的は「花嫁を世界一綺麗に見せる事」です。この目的を達成するために美しい薔薇の表現力が「機能」として求められます。先生を見てると薔薇の表現方法が決まると、素材、デザインが生まれてくるようなのです。

つまり薔薇の表現が素材、デザインを作り上げていくという事です。これは商品価値構造の中心部が「花嫁を世界一綺麗に見せる事」そのためのテクニックとして「薔薇の表現力」がありそれに素材、デザインが追従するという事です。

「細部にデザインは宿る」といいますが、それを目の前で教えられた想いがします。まだまだ僕ら企画を仕事としている人は考えなければいけないことがたくさんあるような気がします。