あなたはエルメスに憧れを感じますか?
知ってましたか?
エルメスには「マーケティング部」が無い事を。
なぜエルメスにはマーケティング部がないのでしょうか?
その秘密は審美眼にありました。
創業 1837年 高級馬具製造業として創業
ロシア皇帝やナポレオン3世や貴族の御用達だった
転換期 1890年 自動車が普及しはじめ「馬具」が必要無くなる
バッグ スカーフ アクセサリー インテリア 多角化に成功
現在 2012年 日本での売り上げ 700億円
現在6代目の社長が経営する
エルメスは年間にファッションブランドとして年間2回、テーマ設けてコレクションを発信します。
他のメゾンとの決定的な違いは「流行に左右されない」事でしょう。
モードは最終的に行きつくところは「最高品質」なのです。最高の素材 最高のパターン 最高の縫製 が最終的なモードです。 それはすなわち最高の「贅沢」だと思います。
その中でも特にスカーフの場合はテーマを設定すると開発期間が長く15カ月を要しているといわれています。
ではどんなプロダクトアウトをしているのでしょうか?
たとえば「森」がテーマの場合は、デザイナーをアマゾンの奥地に2から3カ月滞在させます。そして原住民が森に対して持っている「畏怖」「神秘性」「伝説」「言い伝え」を調べます。現地に滞在することによって「森」の真の意味を感じてそれをデザインで表現します。
この行為は「感性」をアマゾンの森と「同期」させるということにほかなりません。
例えば「星」がテーマの場合は、デザイナーを砂漠に派遣します。同じように現地に住む人々にとっての天井の星に対する想いを、デザイナー自身が体感することでイメージをアウトプットする事が出来るのです。又それは多くの人が「美しい」と同期できる人間の深層に流れている「感性」なのです。
日本がテーマのときにはデザイナーは京都の竹細工の職人さんの家にしばらく滞在して「京都の空間」を肌で感じて感性を同期化させています。
そして、これはインプット感性とアウトプット感性の組み合わせです。象徴派の画家はどこで名画を描くことができていますか?プロバンスや地中海やタヒチ等 自分の「感性」が美しいと思う地の光や色を自分の「感性」に同期させているのです。(インプット感性)それは単純に人間がイメージできる「美しい」という想いです。そしてそれを自らのキャンパスに自分の「感性」で描いて行くこと同じです。(アウトプット感性) インアウトプットした感性をアウトプットすることで「感性の循環」が始まります。感性の質が高まっていくのです。
この方法がエルメスが取っているプロダクトアウトです、決してマーケットインの発想で出来るものではありません。 人間が心の深層で誰でも持っている「感性」に同期化させているのです。
高度成長時代はマーケットインは可能でした。その名残を引きずって「分析マヒ症候群」に陥っていませんか?マーケットインはロジカルな左脳的な分析ですのでどの企業も答えが同じになってしまいます。
これからはプロダクトアウトの時代がやってきます。
プロダクトアウトは「感性」の時代であるとも言えます。
それではエルメスの価値基準はどこにあるのでしょうか?
それは5代目の社長だけが決定権を持っています、最終的には販売する商品を決定するのは社長です。
つまりエルメスらしいか否かの判断です。社長は顧客やお客様の気持ちと「同期」することが可能だからこそ、その代表としてその伝統的に鍛えられた「審美眼」で商品化かどうかを判断するのです。
だれかに似ていませんか? そうですSTEVE JOBSですね。彼はいっさいマーケティングリサーチをする事はなかった。彼自身がアップルの最高のファンだからです。
今の日本の会社は「分析マヒ症候群」です。分析はコンピューターで理論的に分析しますのでどの企業も全く「同じ答え」が出てくる訳です。
「感性」を磨いて「審美眼」を鍛えてプロダクトアウト思考で商品開発をする事が大切なことです。
あなたの会社はどうですか?
エルメスのコンテンツは
①販売員の教育
②文化的宣伝広告
③生きずく職人の技
④ケリーバッグのヒット
⑤自家製の繭
⑥最高の牛皮
⑦エルメスの根底にあるもの
⑧憧れの本質
2時間程度のセミナーです。
是非ご参加下さい。
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